特別養護老人ホーム(特養)について、できるだけ分かりやすく説明します。
1. 目的:介護が必要な高齢者の「終の棲家」
特養は、日常生活で常に介護が必要な高齢者のための生活施設です。自宅での生活が困難な方に、長期間の介護・生活支援を提供します。
2. 入所対象者
原則として 要介護3以上 の認定を受けた高齢者が対象です。認知症や身体的な障害などにより、常時介護が必要な方が多く利用しています。
3. 提供されるサービス内容
- 食事、入浴、排泄などの 日常生活全般の介護
- 健康管理(看護師による体調管理、服薬管理)
- レクリエーションや機能訓練
- 看取り支援も行っている施設が増えています
4. 医療体制
医師は常駐ではなく 非常勤(週数回程度)。
看護師は常駐しており、 日常的な健康管理や簡易な医療的処置 に対応できます。
※高度な医療が必要な場合は、病院との連携が必要です。
5. 費用
介護保険が適用されるため、比較的 費用は抑えめ(月7万〜13万円程度)。
低所得者向けに 減免制度(補足給付)もあります。
6. 入所の難しさ
人気が高いため、地域によっては 数ヶ月〜数年の入所待ち もあります。
緊急性や家族状況によって優先順位が決まります。
7. 家族の関わりと安心感
介護を施設に任せることで、家族の介護負担を軽減できます。
面会や連絡は自由で、 本人らしい生活を大切にするケア を目指しています。
特養は「安全・安心に、最期までその人らしく暮らす場所」として、多くの方に選ばれています。
ありがとうございます!
それでは「特別養護老人ホーム(特養)」「介護老人保健施設(老健)」「有料老人ホーム」の違いを、分かりやすい表と補足で比較してご説明しますね。
📊 3つの施設の違い 早見比較表
比較項目 | 特別養護老人ホーム(特養) | 介護老人保健施設(老健) | 有料老人ホーム |
---|---|---|---|
目的 | 長期的な生活支援・看取り | リハビリ・在宅復帰支援 | 安全で快適な生活の提供 |
入所対象者 | 要介護3以上(原則) | 要介護1以上 | 要支援~要介護(施設により異なる) |
入所期間 | 基本的に長期・終身可 | 一時的(3~6ヶ月程度) | 長期利用が前提(終身可) |
医療体制 | 看護師常駐、医師は非常勤 | 医師・看護師常駐(医療対応◎) | 医療体制は施設により差が大きい |
サービス内容 | 食事・入浴・排泄などの生活支援 | 医療・リハビリ+生活支援 | 生活支援+多彩なサービス(施設ごとに特色) |
費用の目安 | 7万〜13万円/月 | 10万〜15万円/月 | 15万〜30万円以上もあり(施設次第) |
運営主体 | 社会福祉法人など | 医療法人、社会福祉法人など | 民間企業(株式会社など) |
特徴 | 終身利用可能。待機者が多い | 短期利用で在宅支援重視 | サービスや設備が多様・選択肢豊富 |
📝 施設ごとの補足ポイント
■ 特養がおすすめな人
- 認知症や重度介護で 長期的なケア が必要な方
- 経済的な負担を抑えたい方
- 最期まで安心して暮らしたい方(看取り対応あり)
■ 老健がおすすめな人
- 病院を退院したが すぐの在宅生活が不安な方
- リハビリを通じて自立を目指したい方
- 将来的には自宅に戻る予定のある方
■ 有料老人ホームがおすすめな人
- 快適さ・サービス重視で、自立生活に不安のある方
- 経済的に余裕があり、自分に合った施設を選びたい方
- 家族が遠方にいて、生活サポートが必要な方
特養のデメリット
- 入居待ちが長い→タイミングがあります。
- 要介護3以上しか入れない→これには例外があります。
- ユニット型は費用が高い
- 手厚い医療ケアは受けられない
- 所得によって費用が変わる

ともや
特養にも種類があります。従来型の多床室がメインの特養、ユニット型の特養と場所によって暮らし方が変わります。しかしながら待機者が多いため、選ぶことは難しいこともあります。順番は先着順ではないのでこればかしはその時の状況によってになってしまいます。
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