介護施設を選ぶとき、「どこがいいのか分からない」「見学に行ったけど違いがよく分からなかった」と迷われる方は多いのではないでしょうか。
今回は、現役介護士の目線から「失敗しない介護施設の選び方7選」をご紹介します。施設選びは、ご本人の生活の質やご家族の安心にも大きく関わる重要な選択です。ぜひ参考にしてみてください。
1. 介護度とニーズに合った施設形態を選ぶ
まず大切なのは、本人の介護度や生活の希望に合った施設を選ぶこと。
主な施設には以下のような種類があります:
- 特別養護老人ホーム(特養):要介護3以上の方が対象。費用は比較的安め。
- 介護老人保健施設(老健):リハビリを重視し、在宅復帰を目的とする施設。
- 有料老人ホーム:民間の施設で、サービス内容や費用に幅がある。
- サービス付き高齢者向け住宅(サ高住):比較的元気な高齢者向け。見守りや生活支援中心。
施設の特徴と本人の状態を照らし合わせて、合った形態を選びましょう。

上記は一般的な特徴を記載していますが、ユニット型や医療に特化している施設等、ニーズに応じた施設が増えてきています。お住まいの地域にはどんな施設があるのかしっかりサーチしてみることが重要です。
2. 立地・アクセスを確認する
家族の面会や緊急時の対応を考えると、立地は非常に重要です。
自宅から通いやすい場所か、交通機関を利用しやすいかを確認しましょう。
また、近隣に病院やスーパーがあるかどうかもチェックポイントです。
3. スタッフの対応・雰囲気を見極める
見学時には、スタッフの挨拶や利用者への接し方をよく観察しましょう。
温かい雰囲気があるか、スタッフが忙しすぎて余裕がなさそうに見えないかも重要です。
施設のパンフレットでは分からない「空気感」は、見学でしか分かりません。
4. 施設の清潔さと安全性を確認する
清掃が行き届いているか、廊下やトイレが清潔かなど、施設内の清潔感も大事なチェックポイントです。
また、手すりや段差の有無、防災設備(スプリンクラーや非常口)も確認しておくと安心です。
5. 食事の内容と食べやすさを確認する
高齢者にとって「食事」は楽しみのひとつです。
実際に食事のメニューを見せてもらったり、嚥下(えんげ)機能に応じた対応があるかを確認しましょう。
アレルギーや持病がある場合は、個別対応ができるかも事前に聞いておきましょう。
6. 利用者の表情を見る
施設の利用者の表情も、その施設の満足度のバロメーターです。
笑顔が多いか、声をかけると反応があるかなど、自然な様子を観察してみてください。
無表情で静まり返っているような雰囲気の施設は注意が必要です。
7. 契約内容と費用をしっかり確認する
最後に、契約内容や費用は細かく確認しておきましょう。
入居一時金、月額費用、オプションサービスの料金などは施設ごとに差があります。
曖昧な点は質問し、パンフレットや重要事項説明書をしっかり読み込むことが大切です。
まとめ
介護施設選びは、本人と家族のこれからの生活に関わる大切な決断です。
今回ご紹介した「選び方7選」を参考に、見学や相談を重ねて、納得のいく施設を見つけてください。
「わからないことがあれば相談できる」そんな信頼関係を築ける施設が理想です。
焦らず、じっくり選びましょう。
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